投資用ワンルームマンション(中古)
【ワンルームマンション投資は慎重に!】
今回のご相談者さまは、都内在住の30代の公務員の方です。
第一印象から堅実で真面目な印象が伝わってくる方でした。収入も公務員ということもあり非常に安定しており、まさかこのような方がローンの返済で困っているなんて!!という方です。
面談で状況や経緯を確認すると、次のようでした。
・今後の年金について非常に不安をもっており少しでも足しになれば、と色々とご自身で投資の対象を探されていたようです。そんな折に都内で中古ワンルームマンションのセミナーに参加されました。そこで説明を受けた内容とご自身の資産の状況を考えると『まさにこんな投資の対象を探していた』と感じて、現地も全く確認しないまま購入を決断されたようです。
当初は、問題なく賃借人がつき、毎月一応黒字が出ていたようです。
しかし、ここからが不幸の始まりでした。もともとそれほど需要が多いエリアではなく、賃料も割と高めの設定でした。一回空室になると半年間入居者が決まりませんでした。当然、賃料は0円ですが管理費やローンは支払いを待ってはくれません。
毎月毎月、ローンと管理費等が支出として積みあがっていきます。
今後が不安でどのようにしたらよいか?という相談でした。正直不安で仕方ないので持ち出しが出ても構わないので早く処分をしたいというのがご相談者様の意向でした。
・まずは、賃料を適正な金額に落としました。結果、1か月もしない内に入居者さまが見つかりました。
その後は、オーナーチェンジ物件として販売活動を開始しました。無事に3ヶ月後には買主さまが見つかりました。
『ワンルームマンション投資は慎重に!』というのを改めて感じた事例でした。入居者が抜けてしまうとすぐに次が決まれば良いですが、エリアによっては長期間空室になることは当然にありえます。目先の利回りも大事ですが総合的に判断していかないといけないです。
ご相談者さまはしきりに『自分には投資は向いていない、不安で仕方ない。それがわかって良い勉強になった』と言っていたのが非常に印象的でした。