親子リレーローンで任意売却、、、
今回は親子リレーローンでの任意売却の事例です。
当時、相談者さまはどうしても購入しなければならない家庭の事情があり、郊外の一戸建てを購入しました。賃貸からの住み替えです。
しかし、住宅ローンを組もうとしても当時すでに定年退職まであともう少しという状況でした。結果としては、『どうしても購入したいので、どのようにすれば購入できるか?』と不動産業者に相談して親子リレーローンで購入したそうです。
ちなみに、親子リレーローンとは、『親と子で1つの住宅ローンを組み、親子で2代にわたって返済をするローンのことです』
メリットは大きく2つです
①親と子の収入を合算できること
②子の年齢をもとに返済期間を設定することができ、35年の住宅ローンを組みたい場合に、通常なら親が高齢で35年の住宅ローンを組めない場合でも子の年齢を元に35年のローンを組むことが可能となります。
話を戻します
相談者さまは、購入後、わずか数年で事情が変わってしまいました、、、、
当初は定年後も、多少収入が減少しますが再雇用の約束を会社側としていたそうです。しかし、会社の業績の悪化を受けて、まずは定年退職後の再雇用についての見直しに会社側が着手しました。当然相談者さまの再雇用は難しい状況です。当然退職後の住宅ローンの返済の目途はつきません、、、、
相談者さまも息子さまには迷惑をかけたくないという思いで、売却を決意しました。そこに住みたい事情がかなり強かったのですが、、、(親子リレーローンは息子が連帯債務者となりますので)
しかし、購入後数年で売却しようとしても現状では市場価格は残債を割れてしまい、大変困ってしまいました。
まずは、市場価格とかけ離れた金額ですが、販売活動を開始しました。当然反響もなく、売れません、、、
そこで、一緒に債権者に相談して任意売却を進めることになりました。残債を割れる分はなんとか工面が出来ることになりました。市場価格で販売活動を開始します!!
若干苦戦はしましたが、2ヶ月で近所にお住いの方に無事売却は完了しました。
借りられる方法を探して購入するのも大事ですが、返せるかどうかを一度冷静に考えるべきだ、と感じた事例です。
皆様、是非冷静に検討をお願い致します。住宅ローンでの判断ミスはそうそう簡単に覆せるほど簡単ではございませんので、、