やはりオーバーローンは厳しい
(※自己資金ゼロで物件価格の他に諸経費分もローン)
ご相談者様は新婚さんで新居にと新築マンションを購入。売れ残りのマンションの為、業者に無理な住宅ローンを組まされ購入させられたケースでした。実際には自己資金ゼロだが書類上は手付金や中間金が支払われているような細工がしてある・・・)
新居のマンションを購入して一年程してご主人様が腰を痛められ、長期でお仕事を休まなければならなくなり、休むとその分収入が減るお仕事だった為、住宅ローンもお支払が難しくなり、ご相談くださいました。
その時には既に住宅ローン借入後に借り始めたカードローンの任意整理もされている状態でした。
任意整理中ということもあり、弁護士さんにもご紹介し受任していただきました。
債権者との打ち合わせをし販売開始しました。
まだ新築未入居のお部屋(売残り住戸)も在るくらいなので販売条件が悪くて、お問い合わせやご案内も少なくギリギリ半年近くかかっての成約になりました。もう少し遅くなれば競売になっていたのです。
ようやくお引越し先のご紹介をし始め、数件ご紹介いたしました。気になったお部屋に申し込みをし保証会社の審査をしてみたら否決で返ってきました。住宅ローンを延滞し任意売却をするということは、金融機関のリストに載ってしまっているということなのでおそらく8割方の保証会社の審査は否決されると思われます。
結局お住まいは知人の方の知り合いのアパートを借りられ、お引越されました。
売却後は残債が残りました。
自己破産はされずに毎月わずかでも返済続けていくということでした。
自己破産される方、されずに毎月返済を続けられる方、それぞれです。
手続きの料金(同時廃止)およそ35~40万円と毎月の返済金額を比べてしまうと歴然として判るのですが、毎月コツコツと返済される方も多いのも事実です。毎月1万円の返済で3年で36万円、残債の金額が多ければあと何年返済になるのかと計算すればおのづと判るでしょう。それでも返済を続けられるのは何か強く思うことがあるのだと考えております。